こんにちは。中川です
一昨日の授業時間に、
生徒が学校での様子をいろいろと話してくれました。
その生徒は別室登校で学校に行き、
毎日始業時間から下校時間まで別室にいます。
他の生徒たちは、
ほとんど午前中で帰ったり、
午後から顔を出してすぐに帰る生徒もいるそうです。
ただ、その生徒は朝から下校時間までずっといます。
何故かというと、
学校のルールがあって別室から帰る時は、
職員室に行って担任の先生に「帰ります」
と、伝えなければいけないそうなのですが、
職員室に行って、ドアを開け、先生の所まで行き
「帰ります」と言うことができないのです。
だから最後まで残っているそうです。
毎日が牢屋にいるようですと言っていました。
職員室に行く途中に他の生徒とも会うだろうし、
ドアを開けることすら想像以上の勇気がいるのです。
周りは少しでも学校に行けるように、
ちょっとでも教室に入れるように・・と思いがちですが、
本人は、こんなことに意味があるのか?
と、疑問を持ちながら過ごしているのだと思います。
出席日数や内申書のために学校に行くのであれば、
学校とは何なのかと思ってしまいますよね。
この生徒にとって
教室という場所は自分を苦しめてしまう場所なのです。
そういう苦しい場所に戻ることを信じるのではなく、
学校に行けなくても、教室に入れなくても、
これから何か自分の好きなことを見つけて、
その子らしく生きていける力があるということを信じてあげてほしいと思います。
そして
心からの笑顔で日々を過ごすこと、生きることが何よりも大切だと思っています。